2000年度実績詳細

山仕事創造舎として独立初年。事業を始めたのは7月、その後11月末まで、ほぼ2人で仕事をしていた。

白馬村神城三日市場「神明宮」

神社の境内を囲む50年生の杉林の間伐。山仕事創造舎としての初仕事。

面積   0.72ha 出材量  21m3

やや手遅れ状態の杉林だったが、優良材がとれる見込みの無い木を中心に間伐。間伐率は25%程度。

景観に配慮してできる限り材を搬出。作業道は特に開けず、鍬で修正した程度で、現況の地形のまま作業車を入れた。
集材しなかった材も、目立たないように細かく玉切って処理。

大町市平 N氏所有林

カラマツ林35年生、杉40年生など

面積   1.55ha用材生産量  42m3       パルプ材

カラマツ林は初期に軽い間伐を一回実施した程度で手遅れ状態、立ち枯れが目立っていた。保残木マーク法によって選木。間伐率30%程度

隣接する荒山幸久氏のカラマツ林と同様の施業方針で、カラマツ長伐期のなかでの天然生の広葉樹との混交複層林を目指す。

1999年に荒山雅行氏の指導のもとで、「森に学ぶ会」(現在の「森倶楽部21」)の人たちのボランティア間伐体験地として手入れを始め、その後の作業を引きついだ。

杉林は、間伐適期をやや逃した林分だったので、用材になるような木は少なく、劣勢木の切り捨てが主。

林道沿いの条件の良い平坦地で、林内のどこにでも作業車が入れる状態。

大町市平 T氏所有林

カラマツ林40年生

面積   0.3ha 用材生産量  8.5m3

このカラマツ林はほとんど間伐をした形跡の無い状態、立ち枯れが目立ち、非常に細い木が多い。選木に迷う余地が無いほど優劣は明確。間伐率30%程度。材積としては15%以下?

林道沿いの条件の良い平坦地で、林内のどこにでも作業車が入れる状態。
ほとんどが12cm以下の細物だったので、市場での価格は良い。

長伐期施業を前提に優良木を残し、広葉樹の進入に期待。
信州大学の学生が、実習生として一部の日程に参加した。

大町市平 N氏所有林

杉・カラマツ・アカマツ 40年生

面積   0.63ha 用材生産量  6.8m3

林道沿いの条件の良い平坦地で、林内のどこにでも作業車が入れる状態。

初期の除伐のみで放置されていた林分。雪起こしはなされていた。
杉は優劣が極端で、用材はあまり採れなかった。
混交していたが、やや杉優先にしてカラマツ、アカマツの暴れ木を除去した。

北安曇郡八坂村鷹狩 村有林

カラマツ35年生0.6ha 間伐
スギ 年生0.3ha 間伐
天然生広葉樹 20〜50年生 2ha 除間伐

隣接する広葉樹林の下刈り 除伐0.5ha

用材生産量  針葉樹用材 17.9m3  針葉樹パルプ

2001年度大北地区の植樹祭会場のための整備。
通常の間伐施業では考えられないような丁寧な仕事になった。
カラマツは枯れ木など通常パルプ材としても出さないようなものまで搬出した。

カラマツ林は無間伐状態だったが、2年前の4月、雨氷害でかなりの被害を受けていた。
長伐期を目標にして優良木のみを残して伐採。実際は欠頂木が非常に多く選木は容易だった。

広葉樹林は旧薪炭林が放置されたもの。ナラ/クリが目立つ部分とウダイカンバ/ウリハダカエデなどが目立つ部分がある。林齢も場所によってかなり異なり、少しずつ自家用材として利用されていたようだ。
いずれも雪害木の除去を中心にした、景観整備的な除間伐を実施。道沿いのナラは八坂小学校の炭材、茸原木として、その他の広葉樹は薪用として搬出。

将来の施業計画も含めて、この鷹狩村有林の整備計画に参画。今回の事業でも、測量、遊歩道の設計の提案、植栽樹種と植栽方法の提案などで協力している。

緊急雇用対策村有林整備事業として、シルバー人材センターが受託、作業指導員という立場で参加。八坂村の年配の山仕事経験者7名といっしょに作業を行った。

この他、間伐2件(生坂村)。枝打ち2件(大町市、生坂村)。林道の下刈1件。治山ダム作業道のための伐採1件(大町市)。住宅等の支障木伐採5件(牟礼村、白馬村、穂高町、生坂村)などの仕事をしました。

八坂村有林は常雇だったので例外ですが、他の間伐の仕事では採算ギリギリラインでした。
カラマツの細物は値が良いのでなんとかなりますが、カラマツの中目や杉の中目はどうにも安すぎです。
補助金が無ければ杉の間伐ではまったく赤字になってしまいます。
現在使用している機械(築水のキャタトラ BFY913)の能力としてはこれ以上の用材生産量は困難です。
しかし、新車で150万円という安価な機械で維持費もきわめて安い機械ですから、機械の消耗費はごくわずかです。